あなたの会社には会社案内がありますか? 会社案内を作ってから定期的に内容の更新はしていますか? デザインが古くなっていませんか?
会社案内をもっと活用していくために、この記事では会社案内のデザインのコツや、ポイントをご紹介しています。
会社案内とは?
会社案内とは、会社の概要や沿革、理念や社員の声、業務内容、自社商品などを伝える、会社の履歴書のようなものです。
おおむね会社案内の役割は以下の二つです。
1.お客様向け
新規のお客様に向けて会社案内を用意する場合、社の概要や沿革、理念に加えて、自社の商品ラインナップ、主軸商品及び商品生産工程などを盛り込むことで、自社と自社の商品を紹介するカタログとしての役割を持つことが可能です。
2.就職希望者向け
就職希望者に向けて会社案内を用意する場合、社の概要や沿革、理念に加えて自社の労働環境や社員の声、会社の強みや福利厚生などを盛り込むことで、会社の履歴書という役割を持つことが可能です。
古い会社案内を使うのが危険な理由
古い会社案内を使うのが危険な理由は、信頼を損なう可能性があるからです。
会社案内はカタログであり、履歴書です。
例えば、取引先の商品カタログが古いもので、値段が間違ったものだった場合、次に取引したいと思うでしょうか?
あるいは、就職希望者が履歴書を持ってきて「すみません、ちょっと更新されてなくて情報が古いです」と言われたら、その人を採用するでしょうか?
会社案内に載せられた情報がいつまでも古いままでは、営業活動にも求人活動にも支障をきたす可能性があります。
だから、会社案内は定期的にリニューアルして、最新の情報を反映する必要があります。
応急処置的にテプラや修正シールで直すのも危険
修正シールなどで応急処置的に会社案内を修正するのも、やはりあまり良いものではありません。履歴書やカタログがホワイトで直されていたら信頼を失うのと同じです。
デザインが古いままなのも良くない
デザインが古いまま、会社案内の一部だけを更新しているということはないでしょうか? それもあまり良いこととは言えません。
デザインは流行が年々変化しており、印刷技術も発達しています。古い写真に比べて新しい写真は解像度が高く、古いものを使い続けているとすぐにわかってしまいます。
会社案内の作り方
会社案内をどうやって作成するのか、皆さんはご存知でしょうか。
ここでは、一般的な会社案内作成の手順を書いていきましょう。
構成内容を決定する
まずは会社説明の構成内容を決めましょう。
どのような内容を盛り込むのか、掲載順序はどうするのか、何ページにするのかなどを決め、考えましょう。
原稿を作成する
会社案内について、ベースとなる文章及び画像を準備しましょう。構成の際に決めた各々の項目ごとに文章や画像を選び、キャプションを考えてみましょう。
デザインを行う
もし自社にデザインができる人物がいれば、デザインを頼んでみるのもいいでしょう。そうしたスタッフがいない場合は、プロのデザイナーに外注を頼んでみましょう。
もちろん、コストはかかりますので、そのための予算を考えた上で、予算の範囲内に収まるようなデザインを注文してみましょう。
印刷を行う
印刷を自社内で行うか、印刷通販会社に注文するか、それとも印刷会社に注文するかによってできることは変わってきます。
自社で印刷する場合、一般的な印刷機はプロ仕様のオンデマンド・オフセット印刷機に比べれば性能が大きく劣るため、印刷のクオリティはどうしても落ちます。また、用紙の自由も効かないことには注意してください。
印刷通販会社に注文を行う場合、小ロットであれば安価かつ短納期の印刷が可能で、加工なども行えます。
一方で会社によっては値段相応にクオリティが低い出来上がりのものが納められたり、用紙や加工の自由がきかないなどの点があります。
印刷会社に注文する場合は用紙や加工の選択肢が多く、クオリティを突き詰めることができます。
デザインも受注している当社のような企業であれば、デザインから納品まで任せることも可能。会社の履歴書になるものですから、当然良いものを作りたいところですが、どうしても印刷会社に注文する場合はコストがかかってきます。
メリット | デメリット | |
自社印刷 |
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|
印刷通販 |
|
|
印刷会社 |
|
|
会社案内のリニューアルポイント
では、会社案内をリニューアルするには、どのようなポイントに注意をすればいいでしょうか?
ターゲット選定
会社案内はすぐ上で書いたとおり、お客様向けのカタログと、就職希望者向けの履歴書という二つの役割があります。
まずは最低限、どちらに向けたものか、まずは決めてみましょう。
お客さま向けであれば、会社概要や理念などは簡潔に済ませ、商品紹介や自社の技術などに力を入れるべきでしょうし、就職希望者向けであれば、会社概要や理念などに多めにページを割き、会社の働き甲斐や社員の声などを詳しく書くべきでしょう。
注意すべきこととして、お客様向けと就職希望者向け、両方を1つの会社案内に盛り込むのはやめておきましょう。
内容を盛り込みすぎると伝えたいことが伝わらなくなります。
複数種類の会社案内を、引き算で構成する
1種類の会社案内に含む情報は少なめにして、代わりにルート営業向け・新規顧客向け・新卒入社希望者向け・転職者向けなど、複数のパターンを用意して作ることでより効果的な会社案内が完成します。
もちろんコストを考えるとあまりに多くのパターンを作ることは難しいでしょうが、複数種類パターンを作り、画像や文章はできるだけ簡潔にすることで、カタログや履歴書として伝わりやすい会社案内を作ることができます。
デザインを考える
現在のデザインの主流は「フラットデザイン」「レスポンシブデザイン」です。
「フラットデザイン」とは、端的に説明するのなら、できるだけシンプルなデザインを作る、という考え方です。過剰な部分を省き、見やすい・参照しやすいことがもっともお客様に求められている、という哲学のもとでフラットデザインは設計されています。
「レスポンシブデザイン」とは、相手によって最適な内容に変わるデザインです。
スマートフォンやタブレットに合わせて見え方を変えるWebページは、レスポンシブデザインのわかりやすい例です。
もちろん、紙の印刷物ではWebページのように同じものを違うデザインで見せることは難しいので、ターゲットにする相手に合わせて異なったデザインのものを複数パターン作ることがレスポンシブデザインであるといえるでしょう。
そのほか、デザインの作り方については、当社マーケティングコラムに詳細を書いております。
文字の選び方と配色テクニックについてはこちらを、
ページ構成についてはこちらを
内容を読ませるための導線の作り方についてはこちらを参考にしてみてください!
用紙を選ぶ
紙というものは厚みだけではなく、表面の処理によって全く違ったものになります。
会社案内によくつかわれる用紙には「コート」「マット」「上質」の3種類があり、それぞれ異なった特徴があります。
会社案内の用途に合わせて、ふさわしい用紙を選択しましょう。
また用紙の厚みは表紙の場合は1000枚当たり4/6判サイズで135kg-180kg(一般的な大学ノートや教科書、文庫本の表紙がこの程度の厚さ)、本文の場合は70kg-90kg(一般的な教科書や大学ノートの本文用紙がこの程度の厚さ)程度が一般的です。
コート紙
用紙の表面に薬剤を塗り、つやを出した紙がコート紙です。薬剤は発色を良くするためのものであり、ほかの種類の用紙より鮮やかに印刷できるという特徴があります。
そのため、カラー写真などを綺麗に見せたい場合はコート紙が向いています。
一方で傷に弱く、汚れが目立ちやすいという欠点があります。また、インキをはじくため、水性ペンや鉛筆による書き込みが難しいという点があります。
マット紙
マット紙は表面に薬剤が塗られているという点ではコート紙と同じであるものの、薬剤につや消し処理が行われています。
そのため、コート紙に比べて目が疲れづらく、細かい文字などをはっきり見やすいという利点があります。また、傷に強く、書き込みもしやすいです。
上質紙
上質紙とは表面に薬剤が塗られていない用紙です。一般的に雑誌やノートなどの紙は上質紙で作られています。
上質紙は塗工が行われていない分同じ厚みでも紙部分が多く、そのために強度やコシ、不透明度の点で優れており、書き込みなどに強い一方、発色性に劣るという点があります。
加工する
会社案内の見た目を決めるのは、用紙と画像だけではありません。様々な加工技術を使用することで、会社案内から受ける印象を大きく変えることができます。
PP加工
PP加工とは、PP(ポリプロピレン)の薄いフィルムを表面に貼るものです。用紙が丈夫になり、汚れにくくなるほか、加工によって表面の手触りや、フィルムの下の写真などの色味が変化します。
PP加工にはつやがあるもの・ないものがあり、見た目に合わせて選ぶことが可能です。
厚盛りニス加工
紫外線で硬化する特殊なニスを分厚く盛り上げ、目立たせる加工です。
盛り上がりによって凸面を表現でき、目を惹きます。
会社のロゴなどを厚盛り加工することで、覚えてもらいやすくなる効果を見込めます。
箔押し加工
銀箔や金箔、その他各種色箔などを用紙に転写する加工です。
加工技術の発達によって、かなり複雑な図柄も箔押しが可能になりました。
銀箔・金箔加工は上手く使えば高級感やインパクト抜群の会社案内を作ることができます。
型抜き加工
特殊な型を使って型抜きすることで、円形や動物型など、普通の四角い形ではない変わった形のカタログを作ることができます。また、ポケットなどがついたタイプの会社案内を作る場合も型抜き加工が必要です。
6色RGB印刷
通常のCMYKに加えてオレンジ・グリーンカラーを追加し、6色でRGBカラーを再現した印刷を行うことができます。
詳しくはこちら
会社案内を古くしないために
会社案内を定期的にリニューアルしなければならない理由はお伝えいたしました。けれども、定期的にリニューアルするのはコストや時間がかかって大変ですよね?
そこで、低コストで会社案内を作成する方法をお伝えいたします!
オンデマンド印刷で必要最低限の量を用意する
更新のたびに古い会社案内を廃棄することになると、コストがかかって大変ですよね。
そこで、少部数印刷が可能なオンデマンド印刷を活用しましょう。
必要なときに必要なだけ印刷することで、更新の際に在庫を抱えることなく新しい会社案内を作成できます。
オンラインコンテンツと併用する
会社案内の内容はシンプルなものにし、自社のリクルートページやECサイト、自社SNSなどに二次元バーコードを使って誘導するという構成も現在は可能です。
紙媒体とWeb媒体の両方を活用することは効果的ですし、会社案内ではなくWebページ側を更新することで内容を変更できます。
問題としては、URLなどの変化でリンクが切れてしまう可能性があることです。もちろん定期的に会社案内は更新する必要があるのですが、「過去に受け取った会社案内のURLにアクセスしたら、リンク切れが起こっていて商品情報にアクセスできなくなった」などの理由で失注が起こることもあります。
また、大量のURLを載せると管理しきれない可能性が出てきます。
そのようなことがないように、土山印刷はQRマジックというリンクおまとめサービスを用意いたしました。
QRマジックとは
QRマジックとは、最大で200個のコンテンツを1つのURLにまとめることが可能なプラットフォームサービスです。
自社のWebサイト、TwitterなどのSNS、動画サイト、GoogleMap、ECサイトなどへのリンクをすべてまとめるハブを作ることが可能です。
さらに、QRマジックはリンク先を自由に入れ替え可能なため、URLの変更に強く、リンクが変わりやすいSNSや動画投稿サイトなど外部プラットフォームを使ったプロモーションに効果的です。
ダイレクトメールを送るときにも、QRマジックでまとめたリンク先の二次元バーコードを1つ印刷するだけで、簡単に自社のWebプロモーション全てにアクセスが可能です!
もっと会社案内を活用しよう!
ただ会社案内を印刷して終わり、だけではもったいないと思いませんか?
会社案内をさらに有効活用するために、こんなことをやってみませんか。
デジタルブック作成
会社案内の版下データから、Webサイト掲載用のデジタルブックを作成することもできます。
自社のWebサイトからお客様が会社案内を閲覧できるようにしてみてはいかがでしょうか? そうすれば、オンラインで会社を知ったお客様が、より深く情報を得られるようになります。
土山印刷はデジタルブック作成も請け負っております。ぜひともご一報ください。
会社案内動画作成
同じく版下データから会社案内を動画化してみるのはいかがでしょうか。
会社案内のデータを活用することで、スライドショー式の動画を作成できます。
展示会や自社Webページなどで動画を流せば、会社の認知度はぐんと上昇するでしょう。
土山印刷は動画作成も請け負っております。ぜひともご一報ください。
まとめ
会社案内について大切なことは、一定サイクルで更新されること。
会社の履歴書やカタログである会社案内は、いわば会社の見えない営業担当者です。
定期的に、かつ無理なく更新をかけられるように、自社内でサイクルを回してみてください。
さて、皆様が求めていた情報はこのページにございましたでしょうか?
もし不足があれば、ぜひとも当社HPの問い合わせページにご連絡ください。
印刷・販売促進のプロフェッショナルが、あなたの疑問にお答えします。お気軽にご相談ください!
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